よく、疲れたときには甘いものを食べると良いと言われます。
肉体にしろ、頭脳にしろ、酷使したあとは疲れて、つい甘いものに手が出てしまいますね。
それで疲れがとれたと感じた人も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこれ、実は間違いです。

簡単に説明します。
甘いものを食べると、血糖値が上がります。
すると同時に、アドレナリンやドーパミンなどの脳内物質が分泌されます。
その結果、一時的にほっと、リラックスして疲労が癒えた気がします。
人間の体は、甘いものを食べると、急激に血糖値が上がります。
一時的な血糖値の上昇による興奮で、疲労が回復したと錯覚をするのです。
しかし、身体がバランスを保とうとするため、ホルモンのインスリンを分泌して血糖値を下げます。
血糖値が乱高下するのです。
糖質をエネルギーに換えるのにビタミンB群を多く消費しますから、低血糖の状態になると、結果として疲労を感じるようになります。
そのうえ、脳の唯一のエネルギー元である糖分が不足しますから、眠くなって集中力や気力も減少してしまいます。
そうしてまた、疲労感を脱するために甘いものを食べるという負の循環に陥ると、日常的に疲労や怠さを感じるようになってしまいます。
こういう理由から、甘いもの(=糖分)には依存しやすい傾向があります。

では、どうすればいいのでしょうか。
それは、疲れたときには、糖分ではなく、クエン酸、たんぱく質、ビタミンB群を摂るのが疲労回復の助けになります。
クエン酸には血行改善の効果もあり、疲労回復に効果のあるたんぱく質やビタミンB群が身体のすみずみまで行き渡りやすくなるのです。

余談ですが、甘いものを食べるのならば、空腹時ではなく食事の後にすると、血糖値の急上昇と急降下を避けられます。
また、食事では、血糖値の上がりにくいおかずを最初に食べ、糖質の高い甘いものやご飯をなるべく最後にすると、血糖値は上がりにくくなります。
食事の前に水をコップ1杯飲むのも、血糖値の上下をある程度防ぐ効果があるといいます。
お試しください。