2 天才脳開発

僕が数年前、インターネットで騙された体験談です。

インターネットで、情報商材の、『天才脳開発パーフェクトブレイン』という物を買いました。
49,800円。
自分には、天才になってなにかを成し遂げたいというような、そういう偉大な目標はありません。
自分は、頭の働きが鈍く、何をやるにも遅くて、そのうえ中身があまり伴わないので、悩んでいました。
そうしてネットで検索をかけて、見つけたのがこれでした。

セールスレターの広告には、トップ0.001%の知的支配者層が独占してきた禁断の技術。
何でも叶う天才脳を手に入れる為にすべきことは「天才脳開発を1日3分実行するだけ」
ダメだと感じたら、東大の森田は詐欺師だと、消費者センターに駆け込んでいただいても大丈夫です。
とまで書かれていました。
そこまで言うのなら、真実が少しは含まれているはず。
この手のものは、実際の中身よりも宣伝があまりに大げさと知りつつ、少しは改善するのではないかと。
3分実行するだけなら、毎日取り組めるだろうと。
もちろん、一日10分くらいは取り組むつもりで。
そう強く思い、その情報商材を購入しました。
毎日、ずっと、自身のコンプレックスで悩んでいたため、すがりたい気持ちになっていました。
これまで、努力しても改善もなにもならなかったので・・・、冷静な判断ができませんでした。

購入したその中身は、ネット上の会員ページ内の、動画を視聴する形式でした。
講義の動画が多数掲載されていました。
さてその中身は・・・
実際には、「目標を1つ定めて、それに向けてコツコツ取り組むための、集中するための工夫」でした。

例えば、脳の栄養は糖分ですが、血糖値が急に上昇すると、インスリンの働きで急降下するので、そうなりにくい食材一覧。
水分はこまめにとる。
有酸素運動すると、脳が活性化する。
夜は静かで暗い、熟睡できる環境を整え、朝は光とともに起きる。質の良い睡眠。
作業や勉強の、集中の邪魔になるものは近くに置かない。
それらをするにあたり、一定時間ごとに適度な休憩を入れる。
作業や勉強において、ストップウオッチで時間を計り、それを短縮するように努力することで集中力が上がる。
また、目標に向けて、何に集中すべきか明確にするため、長期、中期、その日の予定や計画を表に書き込み、問題点と解決策を洗い出す。
これで、脳は無意識のうちにアンテナを張り巡らし、日常から解決の糸口を見つけられるという、一人戦略会議。
そのための表の作り方。
などでした。

セールスレターにあった1日3分とは、一人戦略会議のことだと、会員ページにありました。
メールで質問したところ、1日3分の、予定や計画を立てるだけではなく、目標に向けてコツコツ取り組むことが重要になってくるとのこと。
・・・3分では無理なのですか・・・。
自分は飽きやすいので、効果があるかどうか以前に、まずは毎日続けられること(3分)を購入の動機につながったというのに。
もちろん、3分きっかりではなく、それをもう少し長くして行って、長期間取り組んで、いつかわずかでも改善の兆しがあれば、とも。

しかも、頭が良くなる方法を質問しても、返答は現実的な回答のみで、のらりくらり。
つまり、物事をストップウオッチで計りながら時間短縮して集中して行う、など。
セールスレターの下の方には、
頭が良くなります。そのためのパーフェクトブレインになります。
と明記されていたのに。
天才とは程遠い内容、3分では全くできないなど、詐欺としか思えません。

しばらくしてから、消費者センターに相談したところ、
返金は、書いてあるとおりにやらないといけないし、期限が切れていること。
本当に頭が良くなる方法を質問しても、動画の内容が全てで、それ以上は無いだろうこと。
宣伝の広告と実際の内容が違っても、宣伝がこの商品の内容ですと言ってくるだろうし、こちらでは干渉できないとのこと。
広告では、どのように宣伝を書いても大丈夫であること。
そういう返答でした。
(「それでは、ネットでは広告にどのように書いても良いと言う事なんですね?」 との質問に、「う~ん、・・・そう、ですね」という答えだった)

みなさん、朗報です。
インターネットでは、広告でどのような書き方をしても問題ないそうですよ。
もちろん、販売しておきながら、商品を渡さなかったり、中身が空っぽの場合には詐欺に当たりますので、ご注意ください。
でも自分だったら、騙す行為はしませんけどね。
お勧めもしません。

ただし、それで大金を稼ぎ、それでいて多くの人から慕われているような、裏と表の顔を使い分けられる人こそが、世渡り上手ということなんでしょうね。たぶんそうでしょう。

こういうことが普通にまかり通っているので、今回紹介することに限らず、みなさんも気を付けてください。
見るからに怪しい、誇大広告が後を絶たないのは、日々、心底悩み続ける人が多くいるためです。
そういう人は割と引っ掛かりやすく、セールスが成り立つのです。
人々の悩みの分野も多岐に渡り、ネット上にも多くの情報商材(教材)が存在します。
深く悩んでいない者から見ると、騙される馬鹿がいるから騙す人が存在すると、思うでしょう。
もしかしたら、騙される人ほど悩んでいない場合、そう言えるのではないでしょうか。
しかし、騙される方にも原因はありますが、騙す方は相当な手間や費用をかけて宣伝を打ち出しています。
なので、いずれの側も、安易な気持ちで手を出しているのではないことを、肝に銘じておきたいものです。