■クッキーとビスケットの違い
さて今回は、誰しも一度は疑問に思う、クッキーとビスケットの違いについてお伝えします。
手元の辞書を引いてみると、
ビスケットとは、小麦粉にバター、卵、砂糖、ふくらし粉などを加えて焼いた菓子の総称と書いてあります。
クッキーはというと、小麦粉を材料として焼いた一種のビスケットとのことです。
こうして見ると、両者の違いはあまりないように思えてきますね。
さて、まず世界的にはどうかというと、その名称も国ごとに様々あります。
たとえばいずれも、アメリカではクッキー、イギリスではビスケット、フランスではビスキュイと呼ばれています。
そのように海外では、ビスケットとクッキーは区別していません。
この両者を区別しているのは、世界的に日本ぐらいのものなのです。
ちなみに、日本の菓子業界では、油分や糖分の多めの手作り風の菓子を、ビスケットと区別してクッキーと呼んでも良いという決まりがあります。
あと、少し豆知識ですが、アメリカでは柔らかい菓子パンをビスケットと呼び、フランスのビスキュイの一種であるサブレは、日本でのクッキーを意味しています。



■バターはもとは薬だった
バターの起源をたどると、古い歴史があります。
世界最古の文明とされるメソポタミア王朝の、紀元前3500年頃の石板にその記録があるといわれています。
それによると、当時は食べるだけでなく、薬として使われていました。
傷薬や膏薬として肌に塗ったり、さらには整髪料や目薬にも使われていたとのことです。
これがやがて、6世紀ごろのヨーロッパでバターとして使われるようになりました。
また時期を同じくして、インドから中国や朝鮮を経て、日本にももたらされました。
仏教の伝来と同じ時期ですね。
その頃の日本で、バターは「蘇(そ)」と呼ばれ、貴族や天皇家の者にしか手に入れることができず、そのため貴重なものだったといいます。
ただし、蘇は、バターというよりもむしろ、現在でいうチーズに近いものだったらしいです。